不整脈を食事で治療できるのか?

更新日時:2017-04-12 04:24:18

不整脈 治療 食事

急に動悸がする、脈が速くなったり飛んだりする不整脈。もしかすると食事で改善できるかもしれません。

不整脈は心臓の電気系統の異常

突然胸がどきどきしたり、脈が飛んだように感じたり……そんな経験はありませんか? そういった不整脈の症状は、実はごくありふれた症状なのです。中年期以降はほとんどの方に一日に数回の不整脈が現れるといいます。不整脈は心臓そのものの病気ではありません。心臓の筋肉を動かすための電気系統に異常が生じることで起こる病気です。心臓の上にある洞結節部位から流れる電気が、うまく心臓に伝わらなくなってしまうのです。

症状は大まかに3つに分かれます。脈拍早くなってしまう「頻脈」と、逆に脈拍が遅くなってしまう「徐脈」、そして脈が飛んだりリズムが乱れたりしてしまう「期外収縮」です。酷くなってしまった場合、頻脈なら内服薬やカテーテルアブレーションによる手術、徐脈の場合はペースメーカーの埋め込みなどで対処します。期外収縮に関しては、若い方でも時折起こるもので、あまりにも頻繁であったり、また失神などの症状が現れた場合は、危険な症状の可能性がありますので病院にかかりましょう。

その原因は加齢やストレス、ホルモン異常、病気を原因とするものなどがあげられます。多くの場合は直接的に命にかかわるものではありませんが、中には心筋梗塞や甲状腺異常、高血圧など、早急に病院にかかるべき病気が隠されている場合もありますので注意が必要です。いずれにしても、不整脈の根本的な要因は生活習慣に起因するものが多く、健康的な食生活によって治療・予防をすえることは可能です。

不整脈は自律神経を整えるのが効果的

不整脈の大きな要因として、ストレスがあげられます。精神的なストレスはもちろんですが、生活習慣の乱れによる肉体的なストレス、疲労なども原因となります。心臓の動きには交感神経が密接に関係しており、自律神経が乱れることで心臓にも影響が出てしまうのです。そのため、ストレスは生活習慣の負担が自律神経を介して不整脈に繋がってしまうことになります。

こういった自律神経を原因とする不整脈を予防するには、ストレス・疲労をため込まない規則正しい生活習慣を身に着ける必要があります。特に睡眠不足は心身に負担をかけますので、十分な睡眠時間を確保することが重要です。お酒の飲みすぎも、睡眠効率を下げてしまう上にアルコールが体に負担をかけるのでよくありません。ストレス解消に……とついついお酒をたくさん飲んでしまう方は、他のストレス解消法を見つけた方が良いでしょう。喫煙も血流が悪くなる作用がありますので避けた方がいいでしょう、適度にリラックスできる環境を整えることが重要です。

不整脈には自覚症状が薄く、自分では全く気付くことができないケースも多々あります。妙に息切れがするようになった、原因不明のめまいがするなど、身体の不調があるのでしたら、まずは病院で検査を受けてみることをおすすめいたします。

不整脈の食事治療に効果のある栄養素

では、食事療法で不整脈の治療を行うには、どんな栄養素を摂取するのが望ましいのでしょうか? 自律神経を整えてくれる作用のある栄養素、動脈硬化など血液の流れを阻害し、心臓に大きな負担をかける重篤な生活習慣病を予防できるような栄養素を摂取する必要があります。

まずビタミン類は必須といっていいでしょう。βカロテン(ビタミンA)、ビタミンEには自律神経を整える効果があります。またビタミンB群は神経を正常な状態に保ちます。ビタミンCには不安やストレスを和らげ、血液の流れを促進するなど強い抗酸化作用を持っています。またカルシウムにはイライラを抑える作用がありますので、ストレスに効果的な栄養素です。

また、特に期外収縮の不整脈に効くとされているのがマグネシウムです。乱れた心拍数のリズムを整えてくれる作用があります。またカリウムは細胞間の電気伝達に関わる栄養素ですので、欠乏しないようにしましょう。ビタミンだけではなくミネラルもバランスよくとることが大切です。しかし、マグネシウムとカリウムに関しては過剰摂取により腎臓病や不整脈の悪化を招きます。特にカリウムは様々な食品に豊富に含まれていますので、摂取しすぎにならないように注意しましょう。

不整脈に良い食べ物、悪い食べ物

不整脈の治療・予防をするにはバランスの良い食生活が重要です。前述したようなビタミン、ミネラルを偏ることなくバランスを考えて摂取しましょう。

ビタミンA・ビタミンCは緑黄色野菜に豊富に含まれています。ビタミンCは果物にも多く含有していますが、果糖の摂りすぎは逆効果になりますので注意が必要です。ビタミンB群は豚肉、レバー、卵、大豆などが豊富です。ビタミンEはナッツ類にゴマ、うなぎなどが豊富です。カルシウムは牛乳・乳製品、小魚、切り干し大根、海藻類などに豊富です。また、血行改善効果の高い食品として、青ネギ、玉ねぎ、にんにくなどがあげられます。ネギ類の場合は辛み成分に効果があります。玉ねぎなどは水にさらしてしまうと効果が抜けてしまいますので、あまり長時間水にさらさないようにしましょう。

逆に、なるべく食べない方がいい食べ物はどんなものでしょうか? まず、血流を悪くする動物性脂肪があげられます。こってりとした肉料理ばかりたべるのは避けた方がいいでしょう。青魚の脂肪には血流改善効果のあるDHA・EPAが含まれていますので、動物性脂肪を取るなら魚がおすすめです。

また、砂糖やカフェインも自律神経を乱す作用がありますので、摂取のし過ぎは厳禁です。糖分を使用する場合は、なるべく黒砂糖を使用し、コーヒーやお茶などカフェインの多い飲料は控えめにすることで、不整脈の治療・予防に役立ちます。塩分の摂りすぎも、高血圧の原因になりますので控えるようにしましょう。

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